以前、読んだ本を記録することも含めてブログに上げていましたが、この場でまた続けようと思います。
俳優の塩見三省さんが2014年に脳出血で倒れて以降の奮闘記です。私は塩見さんを最初に認識したのが相当遅くて「アウトレイジ ビヨンド」でした。その時の迫力あるヤクザの演技が凄くて、けっこう衝撃でした。ヤクザ映画はそれなりに観ているのですが塩見さんの記憶がなくて、今まで見落としていたかなと思いましたが、この手の役は初めてだったみたいですね。
その続編の「アウトレイジ 最終章」ではもう体が不自由になっていましたので、もっと早く知ってその活躍を見ておきたかったです。その後、「12人の優しい日本人」を見ましたが、深い味のある役者さんですね。
さて、内容ですが、壮絶なリハビリとそれを通じて知り合った人々のエピソード、後は尊敬する共演者の思い出なんかが綴られています。どのように人生を終えるかということを考えると、ひとつは老衰があります。これは活動停止に向けてジワジワ細っていく形かと思いますが、その他には心臓や脳の急な不具合で亡くなるというのがあります。要は大きな不具合なく亡くなるか、急に人生を終えるかということですが、塩見さんの場合は急に人生が終わらず不自由だけ残って生きているという中間タイプかと思います。それがいいのか悪いのかは言及しませんが、これは大きな試練であることは間違いないでしょう。本作中でも生かされているという状態でいかにチャレンジしていくかということが書かれています。
正直なところ、そんな状態でどれだけ前向きになれるかというのは本当に難しい問題だと思いますが、そこにチャレンジしている様が見てとれますので、尊敬の念を持ちながら読ませていただきました。
本当にたまたまなんでしょうけど、先日に亡くなったミスタープロ野球、長嶋茂雄さんとリハビリの病院で交流があったという話が出てきます。同じ病院だったのは本当に偶然だったようですが、そこでもくじけそうになりそうなときも励ましてくれたとのことです。もちろん、ミスター本人もリハビリに頑張っていたようですが、塩見さんが病院を移ったあと、久々に見かけたときにはなかなか思うように体が動かなくなっていたようです。確かに公の場に出ることも最近は減っていたようにも思いますし、さすがのミスターも年齢には勝てなかったんですかね。
話がそれましたが、1人の俳優のあれこれある人生は読んで損はないのかなとおもいます。
オススメ度:★★★★☆