シン学問日記 at 中央大学法学部通信教育過程

中央大学法学部通信教育過程でのてんやわんやの学問日記です

いまのAI騒動は「根拠なき熱狂」か

生成AIを中心とした技術革新が世界を席巻しています。OpenAI、Google、Microsoft、Meta、Amazonといった巨大企業は、かつてない規模の投資競争を繰り広げており、その勢いはインターネット黎明期を彷彿とさせます。

しかし、ここで気になるのが「これは過当競争ではないのか」という点です。

実際、投資額の規模は驚異的です。Microsoft、Amazon、Alphabet(Google)、Metaの4社だけで、2026年の設備投資額は約7,250億ドルに達する見通しとされています。これは前年から約77%増加した水準であり、日本のGDPに匹敵する規模の資金がAI関連インフラに投じられている計算になります。データセンターやGPU、AI専用半導体の建設ラッシュは、もはや国家プロジェクト級のスケールです。

こうした状況を見ると、多くの人が1990年代後半のITバブルを思い出すのではないでしょうか。当時、インターネットが世界を変えるという期待のもと、企業価値は急騰しました。その最中の1996年、当時FRB議長だったアラン・グリーンスパン氏は有名な「根拠なき熱狂」という表現を使いました。

これは、資産価格が実態以上に膨らみ、市場参加者が冷静な判断を失う状態に対する警鐘でした。そして、その後のドットコムバブル崩壊は歴史的な出来事となりました。

では、現在のAIブームも同じ道をたどるのでしょうか。私は「部分的にはそうかもしれないが、部分的には違う」と考えています。確かに、AI関連銘柄には投機的な資金が流れ込み、一部ではバブル的な値動きも見られます。また、各社が競争に取り残されることを恐れ、十分な収益化の見通しがないまま巨額投資を続けている側面もあります。いわゆる「FOMO(Fear of Missing Out:取り残されることへの恐怖)」が経営判断に影響を与えているようにも見えます。

一方で、ドットコム時代との決定的な違いもあります。当時は利益のない企業が将来性だけで評価されていましたが、現在の主役は年間数兆円規模のキャッシュフローを生み出す巨大IT企業です。さらに、AIサービスはすでに検索、広告、ソフトウェア開発、顧客対応などの分野で実際の業務に活用され始めています。つまり、AI革命そのものは本物である可能性が高いと言えるでしょう。しかし、その過程で行われている投資競争のすべてが合理的であるとは限りません。

グリーンスパン氏の「根拠なき熱狂」という言葉は、AI技術そのものではなく、「競争に負けたくない」という市場参加者の心理に向けられているようにも感じられます。

歴史を振り返ると、革新的な技術と投機的な熱狂はしばしば同時に存在してきました。鉄道、自動車、インターネットはいずれも社会を大きく変えましたが、その過程では過剰投資やバブルも発生しています。AIもまた、同じような局面を迎えているのかもしれません。

数年後に振り返ったとき、現在のAI投資競争は「未来への大胆な先行投資」と評価されるのでしょうか。それとも「新たな根拠なき熱狂」と呼ばれるのでしょうか。その答えは、これから明らかになっていくはずです。

 

※この記事はちょっとしたチャレンジで、ネタと構成をAIに渡して書いてもらったものを私が一部編集したものです。やはり、自分が書いたものと全くテーストが違いますね。

今年も実施!ゴールデンウィークの書店巡り

今年もやって参りました。浪費、、、もとい、いろいろ気にせず本を買う恒例のイベントの時期になりました。昨年の様子はこちら。

ysk-chuotsushin.hatenadiary.com昨年は「本拠地」である神保町の三省堂書店が建て替え中だったのでルートに入れてなかったのですが、新装開店の今年はルートに入れることも考えました。ただ、最近は明治大学中央図書館に行くことも多く、そのついでに行っているので今回は外しました。というわけで、こんなルート設定です。まあ、毎年大きくは変わらないですね。昨年から追加した往来堂書店はゴールに設定です。今年ももちろん、東京メトロの1日パスを活用です。

自宅→池袋(三省堂書店、ジュンク堂書店)→新宿(紀伊國屋書店、ブックファースト)→東京丸の内(丸善)→千駄木(往来堂書店)

いつもは社会学関連の本を中心に漁るのですが、今回は仕事関連の本とAIの本を中心に見て回りました。

で、まずは池袋に向かい、三省堂書店です。本当はジュンク堂書店を先にしたいのですが、電車を降りてから三省堂書店のほうが近いので、この順番です。

三省堂書店でいきなり、シブい本がいくつもあって、これは参りましたね。ここで大量に買ってしまうと初手から荷物が増えてしまうので、取り急ぎ、1冊購入して他はメモして後で買うことに。ただ、あるあるで、欲しいときに買っておかないと他の本屋にはない、の法則が適用されてしまって、他で見つからない結果になってしまいました。気が向いたらAmazonかな。。。結局、消費者行動に関する本を購入。

2軒目のジュンク堂書店は社会学の本が充実しており、まいど楽しみにしています。今回もご多分に漏れず、垂涎ものの書籍がずらっと並んでいましたが、我慢に我慢を重ね1冊にとどめておきました。今回のツアーで最も高い4,500円で、一気にカード利用額が跳ね上がりました。上下各7,000円の大著に手が動きかけましたが、それ買ったらカバンがいっぱいになるのと、今はそれを読む時間がなさそうなのでじっと我慢。なお、写真は撮り忘れ。。。ここでは上記の社会学の本とマーケティングに関連する書籍、そしてAI関連の書籍の3冊を購入しました。

さて、次は新宿三丁目駅に移動しての紀伊國屋書店です。歩行者天国だったので車道から撮影。紀伊國屋書店は企画ものコーナーが面白いのですが、今回はあまり刺さらなかったですね。ここでも気になった新書があったのですが、後回しにしたのが運の尽き。以降の3書店で在庫なしでした。結局、ここでは購入なしでした。

次は東口から西口に移動してのブックファーストです。東口の駅前から撮影したコクーンタワー。ここの地下にブックファーストがあります(2枚目写真が入り口)。メモしておいた新書と文庫はここでまとめて買おうとしたのですが、先に書いたとおり、欲しいものを全部揃えることができませんでした。ここではAIに関する本でAmazonでも入荷待ちになっていた本をゲット。この本はここ以外には在庫なしでした。何気に最大の収穫だったかもしれません。その他、ドキュメンタリーの文庫とアラフィフ世代に関する新書を購入です。

丸ノ内線で新宿駅から東京駅に移動し、5軒目は丸の内の丸善です。ただ、ゴールデンウィークに毎年開催している有楽町での音楽祭のイベントが丸善の入っているオアゾでもやっていたためか、激混み。。。この辺りで体力もなくなってきたのもあって、ひととおり店内を見てから買わずに退散です。社会学コーナーの配置が変わっていましたね。以前は一番端っこでひっそりしていたのが好きだったのですが、その手前のメイン通路のほうに移動してました。

最後は大手町駅から千代田線で千駄木駅に移動し、最終目的地の往来堂書店です。大手町から向かうのであれば手前の根津駅で降りるのが効率がいいのですが、千駄木の街並みを見てみたかったということもあり、千駄木駅を選択。結婚後、子どもが産まれるまでは西日暮里駅から千代田線で通勤していた時期があり、帰りにはひとつ前の千駄木駅から歩くということをよくしていました。昨年は裏道を散策したので、今年は表通りの様子を確かめることにしました。まあ、ほとんど変わってませんでしたがw

さて、昨年同様、根津で「つつじまつり」をやっていたせいか、人は多かった気がします。往来堂書店は独自のコンセプトで本を揃えているのが有名ですが、今回はあまりピンと来なかったので購入なし。イベントはウェブサイトで告知しているので、それに合わせての再訪もありです。

その後は日暮里在住の友人と上野で飲んで解散。あちこち回って2万歩達成でかなり疲れましたが、気持ちのいい疲れで食した肉が旨かったですw
巨大書店がメインになってますが、往来堂書店のようなちっちゃくもシブい書店はけっこうありますので、そういうツアーも悪くないなと思ってます。秋くらいにやろうかな。

というわけで、しばらくは読書時間を作って読むということになります。あれやこれやで読書時間をほとんど取れてない近況ではありますが、1日30分でも確保できればそれなりの進捗になるはずなので、なんとか確保したいところです。

(了)

同じ学生でも生成AIへの向き合い方はそれぞれ

生成AIネタです。

中央大学法学部通信教育課程ではレポート作成における生成AI利用は厳に慎むようにとのお達しが出ていますが、駒場の東大などではこんな本が一番売れているようですね。

 

おそらくですが、普通の課程(ていうのかな?以下、これでいきます)の学生は、中央大学も通信教育課程以外ではそうだと思いますが、レポート作成に生成AIの利用自体は禁止されてない模様。まあ、この時代に禁止するのもどうかという話ですが、正直なところ、通信教育課程では無制限の利用はしない方がいいのかなと思っています。普通の課程においても生成AIの出力結果をそのまま使うのは論外ですが、普通の課程では授業を受けて知識を得てからのレポートや試験ですので、基礎的な部分はまず授業で獲得しているはず。ただし、我々通信教育課程の学生はそこを自分でやらなければいけません。通信教育課程のテキスト学習は孤独で苦しいものですが、それがゆえの醍醐味があるわけで、そこを生成AIに頼り切りでは卒業時の達成感も薄れますよ。以前、慶應義塾大学の通信教育課程を卒業したとき、長く苦しい戦いでしたが、本当に達成感がありました。もっとも当時は生成AIはまだなかったか、一般的ではなかったかのどちらかだったので自力でやるしかなかったのですが。で、50歳を超えてくるとなかなか達成感がある出来事って減ってくる気がして、そのなかでガチンコの達成感ゲットでしたので、喜びもひとしおでした。そのためにもできるだけ自力で学習を進めることをオススメします。まあ、そもそも厳に慎めなので生成AIを前面に出したらダメですけどね。

並行で進めている、ていうかそっちに専念している資格試験の学習で生成AI使い放題ですが、やはりハルシネーションがあるので、それに騙されたら失点します。という意味では、資格試験でも慎重に使わないといけません。でも、本当に楽になりましたよね。複雑なことでなければ相当の確率で正しいと思われる返しがくるので、うまくつきあっています。

てなわけで、使うところは使う、抑えるところは抑えるの方針で参ります。

ではまた、次回。

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冤罪は縁のない話じゃない?

ちょっと前に日経新聞の私の履歴書で元厚生事務次官の村木厚子さんが連載中の件は書きました。合わせて冤罪に関する本を読んでいる旨も書きました。その進捗があるのですが、知れば知るほど、冤罪は我が身に関係のない話ではないとの思いを強めています。

若い頃に「それでもボクはやっていない」という痴漢の冤罪の映画があって、怖いなあと思った記憶がありますが、そんなようなことが意外に多いというのを本などを通じて知ってさらに怖いなと思ってます。

そもそも冤罪に関することを調べようとしたきっかけのひとつが、東海テレビ制作のドキュメンタリーでした。いわゆる「袴田事件」のもので、当の袴田さんは警察の適当な証拠のでっち上げで人生を丸々無駄にさせられたわけで、許すまじと怒りがこみあげたのがことの始まりです。そのほか、毎日新聞で連載していた大川原化工機事件に関する記事と、それを書籍化した本もきっかけのひとつです。

そこに来て、この3月にNHKスペシャルで福井女子中学生殺人事件の冤罪についての番組があったりして、冤罪に関するアンテナを張っていたせいか冤罪に関する情報に触れる機会が増えています。

いずれも、警察、検察のストーリーに嵌められてしまい、抵抗したものの有罪となってしまうというパターンです。これはもうひどい話で、今はまだ情報公開や捜査の技術レベルの進化で昔ほどひどいものは減っているようですが、最近まで裁判が続いていた大河原化工機事件は検察のでっち上げがあっさりばれたどころか、身内からも公判で捏造呼ばわりされる代物で、ひどいなんてレベルのものじゃない。

ちなみに、リニューアルオープンされた神保町の三省堂書店に行ってみましたが、冤罪関連の書籍がけっこうあり、世間的な関心の高さも伺える棚割りでした。

法学を学ぶ立場としては、これから判例にあたるわけですから、こういったことがあるということを知るのはいいことだと思っています。また、こういうものを検証するような科目があるのかはちょっと分かりませんが、もしあるようならば選択したいものです。

ではまた、次回。

 

2026年度のリーガルリサーチの振り込み実施

先日申し込んだ、4月からのリーガルリサーチの振り込みを行いました。これで無事に向こう1年間はリーガルリサーチを使えることになります。

あとはこれをどれだけ活用できるか、ですね。。。

AIの進化について行けない?

最近、主要なAIのひとつであるアンソロピックのClaudeが新たな機能をリリースしてヤバいことになっているというニュースが世を騒がせました。現時点で、私はGoogle GeminiとChatGPTに課金していますが、Claudeは無料版を使っています。なんでも資料作成のレベルがとんでもないことになっているということだったのでお試しでやってみたところ、確かに他のAIとはレベチでした。もっとも、GeminiもChatGPTも資料作成に注力しているようにも思えず、Claudeがそちらの方面に競争優位を作るべく、開発したということでしょう。

てなわけで、ガツガツ使っているわけですが、AIあればもう何でもできますみたいな感じの動画をよく見ます。でも、中身見ているとけっこうなレベルでないと使いこなせないような気がしますね。自分の話をすると、最初は全然結果が伴わなくてなんのこっちゃと思ってましたが、それでもコツコツ使っていくとある程度見えてくるものがありました。それでもまだまだ分かったとはいえない状態、つまりなんでもできるという境地には到達していないです。

そんなYouTubeで動画を上げている人たちの大部分がAIのテクニックを教えることをビジネスにしている人だったりするので、多分に営業トークを含んでいるものと推察されます。であれば、AIが夢のツールで、まあ見方によってはそうなんですが、今までなかったものをもたらしてくれるという期待感を見せつけていかなければ、自分たちのビジネスに繋がらないのも分かります。なので、それにまる乗っかりするのではなくて、その内容がどこまで現実的なのかの見極めを行ってから乗っかるという冷静さも必要ではないでしょうかね。そうでないと期待感とは裏腹にに、AI使う意味ないじゃんという結果になり、時代に取り残されることにもなりかねません。なんといっても、基本的な部分は無料で試せるわけですから、それこそチュートリアル動画を見ながら、まずはいろいろと試してみるべきでしょう。

というわけで、AIに進化の早さに戸惑いながらも、なんとか食らいついていこうという今日この頃でございます。

では、また次回。

人質司法

本稿執筆時点で、日経新聞の「私の履歴書」は、元厚生事務次官の村木厚子さんです。彼女は次官になる前に不当逮捕されています。この連載には珍しく子ども時代の描写がなく、いきなりこの逮捕に関する話から始まっています。このあと、この話が落ち着いたら遡って書くのかもしれません。その連載中に「人質司法」という言葉が出てきます。これは日本の司法の特徴のひとつで、要するに認めるまでは身柄が拘束されるというもので批判の的になっているものです。いつまでもそんなやり方にこだわっているのもどうかと思いますが、それは今回は触れません。

実は年明けあたりに冤罪に関する書籍を2冊購入しています。それは有名な東海テレビのドキュメンタリーのシリーズで冤罪に関するものを見たり、その流れでネットで調べたりしている中で、お気に入りである毎日新聞の連載が書籍化された(遠藤浩二『追跡公安捜査』)のを発見したのがきっかけです。あるいはもと読売新聞の清武さんが書いた『記者は天国に行けない』の中でも関連する部分があったからでもあります。で、遠藤記者の書籍でも人質司法に関する記述があります。同じキーワードが出てきたのはただの偶然ですが、非常に興味深いなと感じてます。

今後、判例にあたるときにこの手の話は出てきそうで、どのように裁判で決着しているかの確認はしてみたいですね。

では、また次回。